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後頭骨

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頭蓋矯正
後頭骨について

第一頚椎と直接接している部分で、底部から側方では側頭骨、上には頭頂骨、底部先端では蝶形骨と接しています。
特に頭蓋矯正を標榜していないテクニックでも、この後頭骨だけはセットアップターゲットとして扱う場合もあります。

後頭骨はその後面や底面が強靱な筋肉と連結していることもあり、その付着部分に容易に血行障害を起こしやすい骨でもあります。
また後面の骨膜付着部周辺は、内臓の状態とリンクしたサインが出現するポイントでもあります。
その底面最先端部分を「蝶形後頭底結合」といい、頭蓋矯正の立場では柔軟性のある軟骨結合であると考えます。
後方内面では小脳天幕の付着部があり、そのエイペックスは表面から触ると街後頭隆起となってはっきりと触診できます。
小脳天幕は蝶形後頭底結合の先にある蝶形骨に左右2つずつの付着部をもっています。
この付着部が蝶形骨との機械的なつながりをよりいっそう強いものにしています。

相手が仰向けに寝ている状態で、後頭骨第一頚椎の間に親指以外の4指をそろえるように並べてみます。
このとき、あなたの指にかかるのは相手の頭の重みだけです。
最初は後頭直筋などの強い組織に阻まれ、何も感じません。
そのまましばらく黙っていると、徐々に弛緩した組織の奥のよくわからない動きが伝わってきます。

このとき動きを見ようとして指に力を入れて奥を探ろうとするとかえってわからなくなります。

静かにそのまま観察していると、それが呼吸や鼓動とは違うリズムをもっていることに気がつきます。
最初は何となくうねっているような、その次に(上下左右に)膨張と収縮を繰り返すのが感じられます。
そのうちその奥に左右で違う、立体八の字を描くような動きを見つけるはずです。
そしてそれは状態の変化に、たとえば話しかけたり驚かせたりすることなどで、素早くそして的確に付いてくるはずのものです。
解剖学的には「丸くて中枢神経系を包む頑丈なドーム」の一部である後頭骨ですが、どうやら別の側面ももっていることがこの動きからうかがい知ることができます。

以下はあくまでわたしの個人的な感想であることをまずお断りしておきます。
この部分の緊張は神経系の統合状況や疲弊度を知る指標になり得るもので、あまりに硬かったり、逆に柔らかすぎて頼りなく感じるときは神経系のシステム全体に好ましくない反応があると私は考えています。
また間接的に内分泌系の反応とリンクしているケースが多く、いわゆる更年期状態などの深刻さを観察することができます。
呼吸など自律神経系の反応に関連した問題も反映されやすく、なかなかに使い勝手のよい部分と言えます。

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