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ビタミンE 考察

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ビタミンE 考察

ビタミンEは抗酸化剤として、細胞膜脂質の連続的な酸化反応を食い止めています。
この生化学的な“事実”はおそらく異論を挟む余地のない“真実”なのでしょう。
この外部記事が偏りのない事実が書かれているとして、これが一体どのようなことを意味しているのかを考える必要があります。

ビタミンEに限らず、抗酸化剤が反応性の高い分子に対して電子供与体として働き、酸化障害に対して有効性を持つのは間違いないでしょう。
にもかかわらず、酸化障害がその原因とも言われる血管障害イベントに対して効果が無いどころか若干なりとはいえリスクが上昇するというのはどういうわけなのでしょうか。

考えられることを列記してみます。

・統計を取る際のスクリーニングが十分ではなかった。あるいはデータの解釈に不備がある。

他の条件を十分に考慮していなかった可能性ですが、これはどのようなデータにもつきもので、特に人体に関しては完全に条件を同一にするのは事実上不可能です。

・酸化障害という考え方自体があまり大きな問題ではない

つまり多少酸化障害が起ころうと起こるまいと、人体という大きなシステム全体では微々たる影響しかないという可能性があります。
これについては何ともコメントのしようがありませんが、ある条件が重なったときだけ酸化障害が問題になるというのは、それほど無理のある説明ではないかも知れません。

・血管障害イベントに関してだけ、酸化障害説が間違っている、あるいはビタミンEよりもCやAの不足や代謝障害の方が問題としての比重が大きい。

少し手前勝手な解釈ですが、血管内の流体力学的な考察を含めて考えてみると、ビタミンC不足によるコラーゲン合成障害の方が大きいように思えます。

ビタミンEに関してはまだ不明な部分が多く、テスト中の量でも実は過剰症(ビタミンEの過剰症はまだ未発見)が発生していた。

脂溶性ビタミンはその残留性から過剰症が報告されていますが、ビタミンEに関しては未だ報告されていません。
しかし脂質の中で安定すると言うことは過剰になれば有限な人体の中で物理的制約から発生する問題が起きても不思議ではありません。

そのほかよくわからない何かがある。

以上がわたしに考えられる“理由”ですが、何か他に考えつく方は是非ご一報ください。
よろしくお願いいたします。

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