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リン

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リンについて

昨日のカルシウムに次ぐ蓄積量のミネラルです。
そのほとんどはカルシウムと結合して骨や歯の原料になっています。
元素記号Pで、原子番号は15。
窒素と似た振る舞いをします。

体の中でリンの最も重要な働きは、タンパク質にリン酸基となって結合あるいは分離すること、だと私は考えます。

細胞の膜もまたリン脂質という、リンが結合した脂肪分でできていますが、ここに様々なタンパク質の“鍵穴”が埋まっています。
ここに特定の物質がはまり込むと、細胞膜やタンパク質の内部構造に変化が起きて、細胞の内外にある物質の移動が起きます。
神経系などでおきる脱分極はこの典型例です。
このタンパク質の機能のスイッチがリン酸化、脱リン酸化によって起きるのです。
因みにリン酸化を行う酵素をキナーゼ、脱リン酸化を行うのはホスファターゼと呼びます。

また生物におけるエネルギー共通通貨のアデノシン三リン酸も、アデノシン二リン酸がリン酸化されてできたものです。
しかし同時にこのリン酸基同士の結合は不安定で、容易にエネルギーを放出します。
それ故に複雑な制御を必要とする生物に向いているとも言えます。

このように人体における化学反応、特にエネルギーの移動に伴う反応では、主役級の働きをするリンですが、その補給はどのように行われるのでしょうか。

ご心配には及びません。
ほぼすべての食物にこれは含まれており、事実上欠乏症はありません。
むしろ肉をはじめとする高タンパク食による過剰摂取の方が問題と言えます。
また食品添加物として使われているポリリン酸は、亜鉛の吸収を阻害する化合物です。
またマグネシウムカルシウムと結びついて体外に排出させてしまうこともあります。

すべてにおいて自然食が正しいなどとは申し上げませんが、加工食品の中には“すぐに毒性を発揮はしないが、とり続けると結果として問題が起きる”ものも多く、多少注意が必要なのも事実です。

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