ノロとロタ
ノロとロタ
これからの季節、というか最近に日本では結構流行しているのがこのノロウィルスとロタウィルスによる胃腸炎です。
嘔吐を伴う風邪、と誤解されている節もありますが、実態は結構怖いモノであります。
まずノロ。
大人も子供も感染し、発症します。
十二指腸周辺で増殖し、腸の組織を脱落させて嘔吐、下痢を引き起こします。
このウィルス、かなりたくましいウィルスで、人間に感染>>排泄>>排泄物を微生物が取り込む>>その微生物を食べる海洋生物(特に二枚貝)、というような経路で生物濃縮が行われます。
牡蠣による食中毒の原因としてノロが挙げられますが、最初から住み着いているわけではないのです。
潜伏期間は1~2日。
(時に激しい)下痢、嘔吐、発熱が続き、体力に不安のある高齢者や乳幼児は重症化しやすいと言われています。
次にロタ。
こちらは乳幼児、あるいはまれに小学生にみられる感染症。
感染力自体は強烈。
ただし成人が感染するのはきわめてまれ。
やはり下痢と嘔吐が主症状で、米のとぎ汁のような排泄が起きます。
そのメカニズムはカルシウム依存型チャンネル阻害によるなんたらかんたら、らしいのですがよくわかりませんでした。
申し訳ないです。
吐瀉物、排泄物に触れないようにして、水分とミネラルの補給を怠らないことが重要(だそうです)。
どちらも当たり前ですが体力や免疫システムの状態によって無症状にもなりますし、反対に重症化もします。
特に冬は乾燥状態が続き、自律神経系の働きに不安のある人はウィルスに対する防御力も落ちやすくなります。
自分のコンディションを(できうる限り)把握して、おかしいと思ったらすぐに対処をする。
あとはまめな手洗いうがい、規則正しい生活。
行き着くところはやはりそこなのでしょう。