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ウィルス

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ウィルスについて

インフルエンザがぼちぼちはやりだしているようです(11月末現在)。
流行性感冒、平たく言うとはやり風邪はウィルスによって拡がっていきます。
さて今回はこのウィルスについて書いてみます。

そもそもウィルスってどんなものなのでしょうか。
細菌やカビなどとごっちゃにされることも多いですが、ちょっとというかかなりというか根本から違うと言ってもよいようなものなのです。

まず細菌などは「生物」ですが、ウィルスは「生き物と呼んでいいかどうか不明」となっています。
生き物は
1.細胞膜を持ち自ら代謝作用を行う
2.自分を複製して増殖
ものですが、ウィルスは2を満たすものの、細胞膜も持たず、他の細胞に入るまでは代謝も行いません。

細菌やカビはその代謝物の中にいわゆる「毒」を持ち、入り込んだ生物に対して害をなすものを指します。
青カビからできたペニシリンが抗生物質になり得たのは、その代謝物の中に細菌が繁殖するために必要なプロセスを阻害するものがあったためです。

対してウィルスは(通常)細胞の中に入るまでは非常におとなしい、というか何もしません。
ごくたまに水溶液中で動き回るものもあるらしいですが、概ねただそこにあるだけです。
しかし、いったん自分に合う生物の細胞内に侵入すると、いきなり活動を開始します。
ウィルスタンパク質の服を着た核酸、と考えていただくとわかりやすいかも知れません。
入り込んだ先の細胞内で、自分の核酸(遺伝子など)をコピーさせて、あつかましくも人様の材料を使って複製を始めます。
そうしてあっという間にいっぱいになると、次の細胞へ移っていきます。

タミフルなどの抗ウィルス剤はウィルスが外へ出ようとする時を邪魔します。

しかし敵も然る者で、白血球などの抗体や薬から逃れるべく、あっという間に外套であるタンパク質の形を変えてきます。
その変異速度は恐るべきもので、とても追いつけるものではありません。
薬やワクチンは、この外套のわずかな形状の変化について行けないこともあり、なかなか特効薬がみつかりません。

ただ、人間の免疫機能の柔軟性も捨てたものではなく、私たちが考えるよりもフレキシブルな面が多分にあるようです。

インフルエンザも新型を含めて複数のタイプがありますが、いくつかの基本的な形を体に覚え込ませるためのもの=ワクチンに関しては、その接種に対して賛否両論があります。

ただひとつ言えるのは(いつも書きますが)不規則な生活やストレスフルな状態では、体というシステムはなかなか言うことを聞いてはくれないと言うことです。

十分な睡眠や食事がとれるような環境を整えておくことが、もっとも確実な“ワクチン”かも知れません。

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