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鉄について

カラダにとってかなり重要なミネラルです。
原子番号26でこれより重い金属類を重金属と言います。
原子記号はFe。

口から入る鉄分は動物性食品に含まれるヘム鉄と、植物性食品に含まれる非ヘム鉄に分かれます。
前者の方が吸収率がよいようです。
消化液によって吸収可能な形になった非ヘム鉄と、そのままで吸収可能なヘム鉄は、腸管から吸収されます。
ですから菜食主義でかつあまり体を動かさない人は、吸収のよくない非ヘム鉄によって常時軽い貧血になりやすいと言われています。

吸収された鉄イオンは反応性が高く、そのままにしておくと活性酸素を発生させる危険性があります。
そこでトランスフェリンという鉄運搬専用タンパクにのせて目的地まで運びます。
この専用船に乗って骨髄まで運ばれた鉄は、グロビンというタンパク質とくっついてヘモグロビンという巨大分子に変身します。

これが赤血球に乗って体の隅々まで酸素を運び、また不要になった分子を回収して回ります。
各組織が酸素をオンデマンドに受け取れるのは、酸素分圧が低いところにくるとすぐさま酸素を放出するヘモグロビンの特性が決め手となっています。
また代謝の結果出てくる炭酸ガスを受け取るのも、反応性の高い鉄の特性ゆえのことなのです。

このようにきわめて大切な鉄を含むヘモグロビンも、おおよそ4ヶ月ほどでその寿命がやってきます。
古くなった赤血球は脾臓に運ばれ壊されますが、鉄を含むヘムは酵素の力によってビリルビンというものに変換されます。
このビリルビンは鉄を寄せ付けないので、両者は肝臓から胆汁に変えられて小腸に排出されます。

これらのサイクルがうまくいかなくなると、とたんに酸欠状態になり、特に中枢神経系がダメージを受けます。
思考力の鈍化や記憶力の低下は鉄不足がその原因という可能性もありますのでご注意を。

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