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カビ

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かび

アレルギーと呼ばれる問題を引き起こす原因は数多くありますが、これらを「アレルゲン」と呼びます。

代表的なところでは牛乳、卵、小麦、ダニ、ハウスダスト、花粉、猫の毛などがよく知られています。

最近多い、そしてひどいなとわたしが感じているのは「カビ」で、ものすごい拒絶反応とともに始まり、とんでもない状態に追い込まれるケースも少なくありません。

そもそもカビとはどんなものなのか。

Wikipediaによれば次のようなものらしいのですが、大半は我々が食べられない菌類、ということになるのでしょうか。

酵母もこれに含まれますが、私たちの体にとって“おおむね”有益な効果をもたらす代謝を行うものを指し、ここでは「体にとってたいていまずい反応を引き起こす代謝を行うもの」をカビと呼ぶことにします。

医学的な定義としては、免疫グロブリン活性化を伴う身体症状を起こすとき、その物質をアレルゲンと呼びます。

免疫グロブリンは異物排除のためにリンパ球が出す液性物質で、これが血中物質と結びつき、ヒスタミンなどの生理活性物質が放出され、血管透過性上昇などが起き、私たちがよく出会う症状が現れます。

ひどくなるとアナフィラキシーという、全身性のショックを伴う症状に向かうことがあるので、十分な注意が必要です。

あくまで私が観察してみて思うことですが、カビに対して過敏性を有する人たちは、どうやらこのような症状よりも、神経系の興奮を伴う状態の方が強く発現しやすいように見えます。

詳しいメカニズムは不明ですが、吸引直後に大暴れをして、その後ぐったりというケースがここしばらく見られており、それら人々のチェックをしてみるとカビにものすごく強い反応を持っていました。

ベース状態として上咽頭付近の問題が検出されやすく、かつ消化器系のうち吸収プロセスに問題を抱えやすい人が、カビに対して敏感になる傾向が(あくまで私見ですが)あるようです。

これが神経系あるいはシステム全体にどのような影響を及ぼすのかは推測の域を出ませんが、症状からすると「神経系内代謝のどれかを過剰にする」とみえることが多々あります。

カビが特異的な状態をもたらす(と思われる)のはどのようなことが関係しているとみるべきなのでしょうか。

きわめて発散的な興奮状態、そしてその反動と思われる虚脱状態は、神経系内にあるドーパミンの過剰放出とその収束後のようにも見えます。

ただし何度も申し上げますが、私の勝手な解釈でしかありませんので念のため。

ドーパミンはカテコールアミンと呼ばれる物質の一つで、ノルアドレナリン、アドレナリンはドーパミンが代謝された物質になります。

また大脳基底核が適切に機能するために必要で、不足したり受容体が疲弊するとパーキンソン病になると考えられています。

これらに共通しているのは「活動的にする/興奮状態にする」もので、その程度の差はあれ、基本的にはエネルギーを使う方へ仕向ける特性があります。

私にはわからない理由によって、これが一時的に過剰に放出され、激しい興奮状態の代償として収まるとぐったりする。

割と生化学的な説明が明確につきそうでありながら、勉強不足故に断言することは私にはできません。

治良としては呼吸のリズムを追っていたのではらちがあかず、骨盤全体の動きを追うことで安定しやすくなるようです。

直接呼吸のリズムに介入できないくらい交感神経系の興奮は大きいのだろうと考えます。

これも勝手で稚拙といわれても仕方のない推測ですが、ある特定の物質が過剰に放出されるケースにおいては、それを必要とする背景が存在しているようにも思えます。

極端なたとえですが、筋肉に対して血行が不十分な状態が日常化していると、これを鼓舞しようとカテコールアミンの増量を待ち受けいている、というような背景がある場合、何かのきっかけでカテコールアミンがあふれんばかりに出てくる、といったことが考えられます。

カビにおいては気道、消化管という交感神経機能亢進に対して抑制的に働くエリアが深く関わっているとすると、気道や消化管が常に働きすぎにある、という可能性もあります。

実際、やや副交感神経系のオーバーワークと思われる手応えも散見され、治良の際にはこのあたりも考慮してセットアップを行うようにしています。

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