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被爆

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被曝

不安のなせる業なのでしょうが、この質問は最近群を抜いて多いものとなっています。
本来は爆弾によって害を被ることを指します。
しかし近来では核爆弾に発生したよって放射線を浴びる、あるいは放射性物質によって放射線被害を被ることを意味することが多いようです。
ここでは放射線による被害について書いてみます。

放射線被害は強力な電磁波を浴びることによる、体の酸化現象ベースの問題から派生する障害のことです。
これには外部被曝と内部被曝があります。

・外部被曝
爆心地や放射能を有する物質の近くで直接放射線を浴びたり、放射性物質をつけたちりやほこりを含む放射能を有するものによる、体外における被爆。
今回、直接的に放射線を浴びたり(1次被爆)した人は救助や修理の方たちを除いて報告されていないようです。
しかし、放射性物質や其れを含んだ水につかることによっての被爆(2次被爆)はまだはっきりしておりません。
また、放射性物質が風や海流にのって拡散してもいるようですが、このほこりが体につくことで生じるものの外部被曝となります。
現実問題として問題の地点以外ではさほど大きく被害は出ないというのが公式見解ですので、いたずらに不安になる必要はなさそうです。

また大気の薄いところでも50km程度離れたところと同じくらいの被曝量があります。
外部被曝に関しては、放射能がどの物質であっても体を貫く線量、強度だけが問題となるようですから、危険エリア外の場合は急を要するかどうか微妙なところだと考えます(知識がそこまでないため判断がつきません)。

・内部被曝
呼吸や食事によって、放射性物質を体内に取り込み、それが沈着あるいは蓄積することによっておきる組織への被爆のこと。
今回有名になったヨウ素やプルトニウムなどが問題になります。
ヨウ素は以前書きましたが、プルトニウムは吸引などで肺に入るとちょっとやっかいなことになりかねないとのこと。
しかしそれでも肺に吸引されなければ、代謝によって体外に出るまでの間くらいでは吸引ほど問題にはならない、らしいです。
これは事実上、少なくとも北海道においては心配の対象外と考えても良さそうです。

ちなみによく聞く単位であるシーベルトですが、これは放射線がどの程度体に影響を及ぼすか、という観点から見たときに指針になる単位です。
また同じようにベクレルという単位は、放射性物質が放射する放射線数のことですが、これは放射線の強度などを現すものではなく、混同してはいけません。
放射性物質の持つ放射能は原子核の分裂によって生じるものなので、いずれは全部ばらけてしまい放射線を出さなくなります。
その能力が半減するまでの時間を半減期といい、ほんの一瞬で半減するものから、数億年もかかるものまで色々です。
当然半減期が長いものほどリスクが高いと考えるべきですが、短い半減期で大きな影響を及ぼすものもあり、これだけでは判断がつかないことは言うまでもありません。

電力会社、保安安全委員会、政府の公式発表など、どれも二転三転しているので鵜呑みにはできませんが、真剣に考え行動している人たちもそれらの中には少なくありません。
心配のあげく体に不調を招くくらいなら、これらの(真剣な人たちの)言うことを信じてみることも必要かもしれません。

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