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腱と靱帯 1

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腱と靱帯 1

何となく似たようなイメージを持ちますが、実はすこーしだけ違うものです。
腱は筋肉の骨膜付着部分、つまり筋肉の先にあるものです。
対して靱帯は骨と骨の間にあって両方をつなぐものと言うことになります。

腱は筋肉の状態によって緊張したり緩んだりします。
もちろん自身の中にも固有受容器を備えていますから、異常な状態が続くと腱のセンサー情報が優先されることもあります。
筋肉が自律神経系や内臓の問題、あるいは機械的な反応によって緊張している場合、初期段階では腱を緩ませて補正を行います。
このとき腱の中のセンサーはお休み状態で、対応部署も反応しません。

これが長期にわたったり、さらに強い負荷がかかるような状況に移行すると、腱は緊張を強めて反応に抵抗します。
これは筋にも、筋と腱の移行部にも、腱自身やその付着部である当該骨膜にも負荷がかかることを意味します。
この状態では対応部署においては緊急の、しかし治癒を前提とした痛みを伴う反応が多く見られるようになります。

この状態が長期にわたり反応系が疲労してくると、筋の緊張がまず失われてきます。
筋はあまり長期の緊張を維持できるようには作られておらず、たいていの横紋筋(意志に準ずる筋肉)は抵抗することをあきらめ始めます。
この背景にはもう一つ神経系のダメージ蓄積があります。
筋肉を緊張させるような働き、この場合交感神経系によるシステムのアクセラレーションを指します、はその作動メカニズムに強い化学物質を必要とします。
何度も書きましたが、神経系は組織としては非常にデリケートで、興奮物質にいつも晒されているとすぐにダメージを受けてしまいます。
そんなわけでその支配下にある筋肉はその緊張を維持する期間が比較的短いのです。

この段階ではその刺激元が内臓であろうが疲労であろうが、回復するための反応そのものを受け付けづらくなっているので、回復には時間がかかります。

このように腱は刺激とその結果反応する筋肉による補正作用の緩衝帯のような働きをも受け持っているようです。

腱と靱帯 2

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