結石
結石について
最近抱えている人が多いようで、少し説明を書いてみます。
カラダにできる石と言っても色々あります。
胆嚢や総胆管をふさぐ胆石。
腎臓の出口にできる腎結石。
そこから膀胱に伸びる尿管をふさぐ尿道結石。
唾液腺にできる結石なんて言うのもあります。
共通しているのは詰まるととても痛いということと、カルシウムやビタミンの代謝に問題がある可能性が高い、ということでしょうか。
出るべきものが出ないと困るのはどの組織も一緒ですが、外分泌腺では自己消化や組織がふくれる現象が、尿の場合は電解質のバランスやネフロンがダメージを負ってしまいます。
水分は圧縮ができないので、物理的圧迫を臓器にかけ続け、その結果非常にまずいことが短時間で起きてしまうことが往々にしてあります。
私の知らない理由もありそうですが、緊急状態を強い痛みで知らせてくれているのは間違いなさそうです。
ビタミンCはコレステロール関係の代謝にも関係あることから、十分に利用できなくなるとコレステロールベースの胆汁成分に変化が出て、胆石ができやすくなるとも考えられています。
また、シュウ酸に変わったアスコルビン酸が血中のアルカリ成分と結びついて腎臓や尿道に結石を作りやすいのは疫学的にも指摘されているようです(うろ覚えですが)。
自律神経系のバランスとも深く関係していて、強い心理的プレッシャーに長期間さらされると、交感神経系がその影響力を各導管にも及ぼし始めます。
狭められた導管はそこを流れる液体の変化を受けやすくなって、結果的に結石を居座らせる素地を作ります。
また胆嚢に限って言うと、早食いが習慣化しているヒトは炎症や胆石発症のリスクが上がると考えられています。
ゆっくり落ち着いた食べ方と、心理的プレッシャーを引きずらない生活。
ごく当たり前の養生こそが、結石から身を守る最上の方法というわけです。