細胞の構造
細胞の構造について
細胞膜は水と相性の良い面を表、油と相性の良い面を裏側にむけた二重の膜になっています。
主にリン脂質という脂肪分から成りますが、コレステロールはここに所々刺さるような形で存在しており、細胞膜全体の柔軟性に関与していると考えられています。
話は少し変わりますが、細胞骨格というのがあって、それはマイクロフィラメント、微小管、中間径フィラメントというタンパク質でできたひもみたいなものから成立しています。
細胞全体を力学的に眺めると、圧縮応力構造という、一種のモノコック構造を取っています。
どこに力をかけても全体に伝わり、力を分散してくれるような構造のことです。
簡単なところではマッチ棒で作った立方体を思い浮かべてください。
一カ所に力をかけると全体がたわむように変化しますよね。
この骨格が細胞膜を裏打ちして形を保っていますが、コレステロール量が減少して、モノコックの一部を構成している細胞膜の柔軟性に影響を与え、全体として力を受け止められなくなると細胞の生化学的な活動に問題が出やすくなります。
つまりコレステロールの極端な低値は人体の土台である細胞レベルでの異常を起こす可能性が高くなる、ということができます。
まだ医学的な検証はされていませんが、十分にあり得る話であると考えます。