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筋力検査とはなんなのか

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筋力検査とはなんなのか

筋力検査とはなんなのか

治良の怪しさを増幅させているものの一つに独特の筋力検査があるのではと常々思っています(笑)
私の筋力検査は整形外科的なそれとは違い人差し指と薬指にわずかに触れながら問題を検出するという、傍から見ると何をしているのかわからないモノになってしまいました。
元をたどればアプライドキネシオロジー(応用運動機能学)で使われている筋力検査に行き着くのですが、私のしているのはそれのかなり変形版或いは独自の解釈に基づくカスタマイズ版という感じになっています。
人にやり方を説明しようにも、私自身も何が筋力を変化させているのかを正確に把握してはいませんでした。
ただ臨床ではとても正確に問題箇所やその程度の軽重を教えてくれる便利な方法であるという位置づけで使い続けています。

そんな感じで漠然とした疑問を持ちながらも日々の仕事ではその正確さと高感度さをありがたく享受し続けてきました。
ただ自分では「もうちょい理由を探りたい」といういつもの病気が出てきて、あれこれ改めて調べたり考えたりしてみました。

現時点での結論:自分の場合かなり高感度ではあるものの特定の病気を判断するなどには使えない
何に反応しているのは厳密には不明ながら、非常に感度は高く「そこに"何か"ある」という判定を下すことは出来る。
一方でそれがどんな問題かを筋力検査だけで意味づけもしくは判断することは難しい、或いはリスクを伴う
と結論づけました。
「高感度低特異度のスクリーニング」と言えるでしょう。

何をみているのか

以前ChatGPTに「対人同調」という現象を教えてもらったことがあります。
呼吸や姿勢、果ては自律神経反射までもが今目の前にいる人と"同調"する、或いはさせる現象で、私の筋力検査はこれを利用しているような気がしてきています。
もちろんそれだけではないのでしょうが、相手に同調しその問題を自身に投影し"自分の"筋力を変化させていることは間違いなさそうです。
ここが大切で、あくまで変化しているのは私自身の筋力、或いは感覚制御であるということです。
大量の何かを無意識レベルではキャッチしているものの、その膨大な曖昧情報だけでは自分に対して整合性のある意味を見いだせない。
これは「治良師としてすべきコトを決められない」と同義です。
そこに筋力検査という方法を使い、患者さんの筋力が変化している(ように見える)ことを根拠に、習ってきた治療理論や自身の経験を枠組みとして解釈を行い脳内整合性をとる(=治良の手順を構成する)。
言わば治良を進める上でのナラティブ作りを行うための手段である、ということが出来そうです。
完全客観の測定ではもちろんなく、独立系の測定ですらない。
対人間で行う二者協同作業であり、定量的ではないが高感度な定性テスト。
内臓などの病理判定を行うには自分の場合はイメージを喚起するための知識が足りず十分な診立てを行えるとは言いがたく誤診のリスクも高い場合が多い。
一方でイメージできるくらい構造や機能に詳しければある程度内部状況を推測する足がかりにはなりうると経験上考えることができるツール。

以上はあくまで私の筋力検査を分解してみた結果の見解です。
他の方の筋力検査や整形外科的な検査とは異なることを改めて申し上げておきます。

しかし改めて考えてみるに、エビデンスに基づいた確固たる基盤がない中で何かを進めようとしても、やはり自身に対しては「確固たる判断基準」やそれを導出するための信頼できる手段って必要なんだなと思いました(当たり前ですけど)。
不安なまま、この場合「客観的な事実(例えば解剖生理など)とつながる」ことなしに前に進もうと思ってもなかなか一歩を踏み出せない。
だからそれぞれが考え、それらを客観的な事実につながるように理論構築をし説明を(自分のために)行う。
一方で科学的に立証できないからと言って「妄想」と片付けてしまうのは事実上無理があります。
無理矢理な意味づけや検査の神託化は厳に慎むべきですが、そこに何かがあるという"事実"が楽にした、問題解決に寄与したと確信できるならばある種のプローブとしての役割は十分に果たしていると言えるでしょう。
私の場合は数多くの考え方やテクニックに接し習っても来ましたが、どれも完全にモノにしたとは言いがたいのが現実です。
しかし沢山の考え方、ものの見方を学んでいるうちに私自身の治良に必要なイメージや人体観は徐々に出来上がりつつあります。
私にとって筋力検査はこのイメージとそこから導かれる方法論を実施するための重要なツールです。
人の身体のことはまだ勉強中ですが、自分の治良の方向性はどうやら”そちら"で決まりみたいです。

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