生体電気
生体電気 2011/06/25
節電をしないと持たない。
そんな切羽詰まった状態にある今年の夏ですが、この電気について少し書いてみます。
もちろん私は理系でも何でもないので電気そのものについて書くわけではなく、私達の体が発している電気とその特性について、改めて考えて見るわけです。
私たちも電荷を持った粒子の集まりで構成されているので、当然のように電気とは無関係ではいられません。
ねていようがおきていようが、電場と磁場の変動、つまり電磁波と共存していることになります。
もちろん私たちが普段使う電力量と比べると微々たるものですが、ともかくものとして存在する以上、関係を断ち切ることはできません。
この電気は電気抵抗値として皮膚表面で計測することが出来、体の内部の状態などをうかがい知る手がかりにもなり得ます。
そして(私の知る限り)筋膜などですが機能が安定している状態では抵抗が少なくなり、機能するのに支障があるときは抵抗値が大きくなると言う現象が観察されます。
筋膜の機能が安定していると言うことは、手技療法の立場から言うと関連臓器やシステムに負荷があまりかかっていないことを示しています。
この事実は個々の細胞や組織で発生した電気が、体の中を一定のラインをつくって集団で流れている、つまり電流を発生させていることを示しています。
もちろん負荷がかかれば大量に流れたり、逆に絞られたりと変動はありますが、とにもかくにも体内の動きに敏感に反応しうる、ある種のバロメーターと言えるようです。
ところで電磁波についてというページで、ダメージのメカニズムが主に電離作用であると書きました。
電離作用を持つのはかなり強めの放射線ですが、さほど強くないと考えられる電磁波である日常使いの電化製品などはどうなのでしょうか。
おそらくはですが、持続的あるいは周期的な、特に好ましくないリズムで繰り返される暴露を長期にわたり繰り返すと、これらの電流が起こすフィードバックやフィードフォワードが機能的、器質的にまずい方向へ誘導する可能性も考慮する必要があるでしょう。
機能>>秩序だった電流の発生 であるとするなら、体にとって非秩序的な(可能性のある)電磁波>>機能への影響 と考えるのはそれほど非論理的というわけでもないからです。
特徴的な症状として、通電(電池などを握ってもでることがありますが)すると痛みを伴った不快感を感じるようです。
これは電離作用の問題と言うよりは、経絡をはじめとした電気的特性に負荷がかかっていると私はみています。
もちろんそう簡単に機能が大きな変動を被り、その結果好ましくない組織的変化が起きるわけではないでしょう。
しかしそれを常に無視し続けるのも、臨床家としてあまり賢明ではないかもしれません。
またこの生体電気は人によってその発生量や許容量に大きな差があるように思えます。
多少のことではへっちゃらな人から、電化製品のそばへ寄れない人まで様々です。
電化製品のそばで痛みが出るようなことがあれば、もしかして体の電気的性質をチェックしてみる必要があるのかもしれません。