炎症
炎症について
炎症は急性(時に慢性)の痛みを引き起こします。
当該部位に組織の損傷が起きると、その部分を修復しようとたくさんの血液やリンパ液、白血球の仲間が集まって化学的、物理的な修理が行われます。
このとき、それらの集まりを呼びかけたり、修理が早く進むような物質も出ますが、これらは発痛物質も兼ねていることがあり、痛みを引き起こしたりもします。
抗炎症剤の代表選手であるステロイド剤は、炎症起きる前の反応を止めて炎症を抑えます。
そのほかの薬も発痛物質の受け入れ側(受容器)と結びつくなどして、痛みの起きるメカニズムを邪魔します。
また脳などの中枢神経系の感覚処理をブロックして痛みと感じさせない薬もあります。
しかし、炎症もそれに伴う痛みも基本的には防御システムの一部で、組織の早期修復には必要なものですから、むやみやたらと抑えるのは得策とは言えません。
炎症を起こさざるを得ないカラダ側の原因を的確に探る。
もしかしたらそれは心のありようと深く関わっているかもしれない。
それらをきちんと見つけることが最重要と言えるでしょう。