活性酸素について3
活性酸素について3
ところがこの酸素分子、ちょっとやそっとのお転婆ではありません。
やたらとほかの分子を引きつけてはくっついて熱を発したがるという、近くいるとやっかいなタイプの人間のようなものでもあります。
これは酸素の特性で、電気陰性度というものと関係しています。
酸素はその特性上、自身が燃えずに他の分子の化学反応を一気に加速させることが多く、他の原子分子とくっついては不安定にさせています。
この特性は体内においても同じで、酸素を介して行われる好気性反応が無ければ生物はここまで多様化しなかったと言われています。
アデノシン三リン酸を生み出すシステムも、酸素がなければ今の1割程度の効率しかありません。