歪みについて2へ
ゆがみについて2
3.するべきこと
さてここからが少し考えどころですが、さかのぼっていった先、つまり原因の原因の原因・・・・・となって、これ以上上はないメジャーにたどり着いたとします(検査方法はまたこの次)。
ここでは仮にある関節が特定方向へ偏っていたとします。
セラピストの発想としてはゆがみを強調して戻るの待つか、カウンター的に逆方向への修正を行うのが一般的です。
わたしもそうします。
しかしこれは本当に修正すべきやいなや、皆様はおわかりになりますでしょうか。
虫垂炎の例や原因のところでも触れましたが、(いくつかの例外もありますが)歪むにも理由がある、というのが論理的に妥当な考え方です。
ここでは極端な外力をその例外と考えますが、それ以外のストレスや食べ物などが本当の出発点だった場合、たどり着いたメジャーは「問題を補正した結果なのだから修正すべきではない」という解答が出そうです。
ただし、もともと組織のかみ合わせは多少の歪みを許容するようになっていますので、そこが生来の弱点として無茶した代償が顔を出しやすい、とも考えられます。
4.答え
「それじゃあほんとうはどっちなの?」と聞かれれば「問題というのは奥に行けば行くほど原因なのか結果なのかが判別しにくくなる。治良はすべき」と答えるのが正しいでしょう。
もちろん方法論というか矯正の方法はセラピストの数だけあるので、どれが正解とは一概に言えないのですが、ともかくゆがみによる緊張が緩むように手助けをするのが、解答のひとつと考えるべきでしょう。
解答:セラピストはよく考え検査して、カラダがもっとも望む処置を行うべきである。
そのために必要であれば“代償作用”である歪みもまた修正すべき。