越田治良院へようこそ あなたのココロとカラダをリセット

寝汗

FrontPage

戻る
寝汗

私も時々かくのですが、時間やかく場所によって少し意味が変わります。

子供がおられる方はおなじみのことだと思うのですが、眠たくなると体がほんのり温かくなったりしませんか?
副交感神経優位の状態になると、内臓周辺特に消化器系の血行が良くなります。
消化器系に熱を持ち始めると、空腹時の場合ですが、余ったエネルギーを呼吸器システムを介して皮膚表面に流します。
消化中だったり満腹状態の場合はこの限りではありませんが、ねる前は大体消化が終わっていますので、通常はこの反応が普通です。

システムが安定していると呼吸器は呼気や皮膚表面からの蒸散を含め、尿以外の水分を調整しています。
ところが喫煙や風邪、あるいは基本的に呼吸器に熱を持ちやすい状態にあると、夜間これらだけでは水分代謝が追いつかず、発汗をもって補完することになります。

肺については別稿にて少し書きました。
ただそのときは解剖生理学的な観点からのみだったと記憶しております。
実は機能的、それもわりと知られていませんが、水分代謝の陰の主役でもあります。
腎機能は実はこの肺の機能が十分かつ健全で無いと十全に発揮できません。
横臥がおおくなり、肋間筋などの呼吸補助筋が機能を低下させている状況では、肺の中で重たい水分が貯留しやすくなります。
健常な人でも夜間はこういう状態に近い形になっています。

またこの状態が続くと比熱容量の大きい水は徐々に熱を吸収し始めます。
呼気に混じって発散させることができる量なら問題はありませんが、これも体力次第という面があるので、病気療養中などでは発散<<貯留の関係式が成り立ちやすくなります。
こうしたとき、肺の機能は低下する一方で、しかも水が抱えきれなくなった熱を夜間に放出しようとします。
ねてすぐかく寝汗は体力がある証拠なので心配ありませんが、自律神経系の切り替わる時間、大抵は早朝4時前後にかく、しかもそれが胸の周辺だけにかくことが多い人は、一度肺機能や腎機能を調べるべきでしょう。
昔、肺結核が不治の病とされていた頃は、この朝方胸にかく汗は消耗が進んであまり先がないケース、と言われていたそうです。

しかし同時に異常な状態から立ち直るときにも、熱を一気に放出する現象はみられ、現代の栄養事情からすると必ずしも消耗状態を示すものではないようです。

いつも寝汗を大量にかき、しかも時々胸にかいてしまうようなときは、全身の調整が必要なときであると、経験者の私は感じています。

powered by Quick Homepage Maker 5.3
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL.

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional