免疫について2
免疫について2
1.皮膚
皮膚は表面の物理的ガードおよび常在菌による化学的ガードを受け持っています。
皮膚というのは意外と透過性が悪く、特殊な化学薬品などを除けば、液体や気体の侵入をほぼ完全に防いでくれます。
また保水が十分だと、皮下組織を完全につぶしてしまうような衝撃でもない限り、きわめて有効な鎧となり得ます。
常在菌は乳酸菌をはじめとする菌群による化学的バリアになり、皮膚表面を弱酸性に保ちつつ、イレギュラーなバクテリアなどを処理しています。
乳酸菌は皮膚から分泌される皮脂が餌で、しかしこの皮脂は好ましくないバクテリアを除去する働きもしています。
しかもダメージを負ってもすぐに回復し、増えすぎたバクテリアと一緒にはがれ落ちてくれます。
ただし皮膚付属器である毛穴や皮脂腺に再生力はなく、いったん損傷するとそのままになってしまいます。
皮膚はある程度外力によって鍛えることができます。
乾布摩擦などは自律神経系の鍛錬にもなりますが、血圧などに不安のある人などは避けた方が無難でしょう。
また、生理状態が目に次いで出やすく、治良の進捗状況を知る上で有効なバロメータになります。