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低血糖

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低血糖 2011/09/25

私達の体にはいくつかのエネルギー源があります。
最終的にはアデノシン三リン酸というものに変換され、利用されますが、最も高効率に変換されるのが「糖」という物質です。
それに比べるとタンパク質や脂質は、そのエネルギー内包量が大きく、貯蔵には向いていますが、分解などに手間がかかり、糖が不足したときに引っ張り出される、エネルギー源としてはいわば2番手三番手に位置しています。

この糖という物質、もう一つ重要な特徴を備えています。
それは脳という最重要な臓器が、糖のみをエネルギー源にしていると言うことです。
筋肉などはインスリンの働きによって血中の糖を取り込みます。
しかし脳は糖の血中濃度上昇が引き起こす浸透圧の変化のみが取り込みメカニズムになると考えられています。
つまり一定以上の濃度が血中にないと、糖を取り込めず、糖を取り込めないと言うことは脳はエネルギー源を失うと言うことになります。

大体70mg/dl以下になるとその兆候が現れてきます。
空腹感や生あくびなどに始まり、むかつきや集中力の低下といった症状が出始めます。
さらに50mg/dl付近になると精神活動といった脳の重要な機能面も目に見えて落ちてきます。
それ以下になると意識が消失したり、けいれんや昏睡にまで至ることもあります。

またインスリンがでづらい、つまり常時高血糖である場合なども逆に血管障害を経て、中枢神経系の糖代謝に問題を来すことがあります。
これは低血糖とは違うものですが、部分的に似たような状態になることがあると考えられている(そうです)。

アルコールを飲み過ぎた翌日、気持ちが悪い状態、いわゆる二日酔いという現象があります。
これはアルコール代謝に忙しくなった肝臓が、貯蔵している糖を放出できなくなっておきる症状の一つで、脱水と併せておきることが多いようです。
適度な糖分と水分の補給でたいていは落ち着いてきますが、中にはアルコールの代謝問題と併せて出てしまい、なかなか回復しないケースも見られます。
十分な注意が必要です。

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