今一度整体を考える
今一度「整体」を考える
この仕事を始めて25年あまり、独立開業してから20年ですが、「整体」の定義については実は詳しく語ることができません。
読んで字のごとくであれば「体を整える」ですが、本当にそれだけなのでしょうか。
イメージ的には体を、それが骨でも筋肉でも、動かして機能や形態を整えるという感じになるのでしょうか。
理屈の上でも実感でもこれは間違っていないと私も思います。
ましてやこれらのアプローチで多大な効果を上げている治療院も少なくありませんから、パーソナルケアとしては一つの答えなのだろうと推測します。
私はうまくそれを理解することができなかった人間なので、あれこれ試行錯誤を繰り返した後、いつの間にか気功治療と間違われるようなアプローチに落ち着いてしまいました。
未だ勉強中、修行中であるのは確かですが、これはこれでまた人体に対する解答の一つであることを確信しています。
ただし当たり前のように得手不得手は存在し、どちらかというと「訳のわからない、原因のはっきりしない問題」の解決割合が高くなりつつあるのが現実です。
逆にドクターの診断、特に整形外科系のはっきりした診立てがでている場合、つまり組織の損傷や明らかな変形を伴う場合は、その変形なり損傷なりの原因をたどってゆく必要があります。
私が知る限り、この手の問題をさかのぼる最も有効な方法は、組織に順に負荷をかけて、損傷あるいは変形の経歴を洗い出すことでしょう。
ただどのあたりまでそれを行うかはケースバイケースで、執拗にそれを追い求めることが必ずしも有効であるとは限らないと私は考えています。
逆にこれを私のやり方で追い求めるために必要なこととは何か。
夜眠るときにいつも考えるのですが、まだ完全にイメージとしては固まっていません。
ただ一つ最近感じているのは、私のやり方と「整体」はつながっていて、しかし理解度に応じて効果に差があるようです。
やはりなかなか一般化するのは難しいですが、効果的な方法に育て上げるための方向性は定まってきたように思えます。