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ムコ多糖体

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ムコ多糖体について

美容やアンチエイジングと呼ばれる分野(?)で盛んに「グルコサミン」が連呼されていますが、果たしてそのしょうたいとはどんなものなのでしょうか。

グルコサミンとは要するにアミノ酸、つまりタンパク質の材料の一つなのです。
が、体内では糖と結びついてムコ多糖体という形で大量に、それこそありとあらゆるところに存在しています。
ムコ多糖体の仲間であるヒアルロン酸やコンドロイチンといった物質はこのグルコサミンとその仲間がベースになっています。

分子構造はこちら
画像の説明
(NアセチルDグルコサミン)
白は水素、赤は酸素、青は窒素でグレーが炭素となっています。

このムコ多糖体は分子構造が大きくなるとその内部に大量の水分を保持することができるようになります。
そしてそれはありとあらゆるところに存在します。
細胞間の保水はわかりやすいところでは皮膚の張りやつやなどにみてとれますし、関節内の粘液にも影響を与えるので、あちこちの関節の動きが渋い、などと思うのはムコ多糖体の合成能力が落ちている可能性があります。

今「生合成」と書きましたが、グルコサミンからヒアルロン酸やコンドロイチンなどを体内で作り出すのですが、これはもろに年齢の影響を受けます。
一般に体内における生化学的な反応、主にタンパク質の合成と利用は年齢とともに低下します。
これはDNAそのものがミスコピーされる頻度が増したり、それを写し取る段階での問題であったりしますが、ともかく酵素反応は落ちます。
それが顕著になるのが25~30歳くらいからといわれています。
実生活においては40歳が一つのターニングポイントであるようで、これを境に「老化」を意識することが多いようです。

ではグルコサミンを大量にとることでこれは解決されるのでしょうか。
生化学的には「ない」あるいは「その可能性は低い」となるでしょう。
口から入ったものはいったん吸収できる最小単位(アミノ酸やブドウ糖など)に分解されます。
そしてそれは口に入る前にどのようなものであったとしても、体内では一つの材料として扱われます。
つまりグルコサミンあるいはその化合物をたくさん入れても、狙い通り(この場合ムコ多糖体)に利用されるかどうかは保証されないということなのです。
ただ、グルコサミンを大量に摂取した結果、内部でグルコサミンの吸収率や利用率が変わる、というのはあり得るかもしれません。
あとは一緒に入っている成分のよくわからない作用があるいは・・・・ということでしょうか。

アンチエイジングの厳密な定義はおいておきますが、ここでは体内における生化学的反応と考えてみます。
それを実行する上で最もわかりやすいのは「無理にでも代謝を上げて、生合成を促進する」ということになります。
現代人でいえば栄養は(狭義には)十分なので、やはり適度の運動と睡眠ということになるのでしょうか。
ストレスコントロールを含めたシステムのレベルアップを期待できるので、ドクターストップがかかっているのでなければおすすめです。

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