マクロビオティック 7
マクロビオティック 7
肉食についてもう少し考えてみます。
より食養生の立場から、そして陰陽論の立場から考えると、肉食のデメリットというのは大きいものである。
現実問題は一度置いておくとして、そのような結論に達することも少なくありません。
陽性の極みの一つである動物性タンパク、その中でも四つ足の肉については「陽性であるが故に小さい体積の中にたくさんのエネルギーが詰め込まれている。それを大量にとり続けるのは細いあるいは薄いホースに大圧力で水を流し続けるに等しい」。
ある指導者はこのように語っています。
肉食をする>>やめる>>時々食べてみる、をするとわかるのですが、確かに肉を食べることによる熱量の増加はびっくりするようなものです。
カラダはその熱量を利用して動くので、その翌日くらいは異常に元気だったりもします。
しかし、これが続くと逆に疲れやすくなり、ものを落ち着いて考えることが難しくもなります。
これはいかなる(生化学的)理由によるものなのでしょうか。
タンパク質主体の内容は、分解時に結構な量の窒素化合物処理を必要とします。
これはアンモニアの処理とほぼ同じ意味を持ち、肝臓への負担は想像するよりも大きいと考えるべきです。
また肉には飽和脂肪酸が多いので、これらの安定した分子鎖を分解するのにもエネルギーを使います。
内燃機関でたとえると、燃料としては爆発力が大きく取り出せる仕事量も大きいが、煤が出やすくエネルギー効率自体は高くない。
エンジンブロックにもピストンにも、すべてのパーツにかかる負担が大きい。
食べ物としての肉とはそのようなものだろうと私は考えています。