トリハロメタン
トリハロメタンについて
先日治良中に「トリハロメタンってなーに?」と唐突に質問されました。
「水道水の中にある有害物質です」と言ってはみたもののそれ以上は知らないことに改めて気がつきました。
メタンという物質があります。
炭素に4つの水素が結合した、構造的にも化学的にも安定した分子です。
分子構造の模式図は炭素を中心に4つの水素が立体的に120度の角度で配置され、正四面体を形作っています。
この4つの水素の内、3つがハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)のどれかに置き換わったものを指します。
つまりトリ(3つ)ハロ(ハロゲン)メタン、というわけです。
水道水は塩素消毒というのを行っていますが、このとき副産物的にできるものを総称しているようです。
日本の水道水の場合、急性中毒はもちろん、慢性的にも発がん性は0.005%前後と言われており、事実上問題がないと言えるでしょう。
しかしごくたまにこの物質に選択的かつ過剰に反応してしまう生理状態の人がいて、水道水を一切使えず難儀をしているようです。
基本コンディションの向上でも時間をかければ対応可能ですが、あまりにひどいときには塩素ではなく呼吸器系へのスペシフィックなアプローチが必要になることもあります。
実はわたしもトリハロメタンに対しては若干反応が出やすいのですが、甘いものを控えめにすることでずいぶん落ち着いてきました。
紺屋の白袴ではありませんが、何ともみっともないなあと反省しております。