アルミニウム
アルミニウムについて
最近非常に深刻であると私も考える問題の中に、年配の方たちが罹患しやすいアルツハイマー病という病気があります。
この病気に非常に関係が深いと考えられているミネラルがアルミニウムです。
アルミニウムは以前は体内では不活性なミネラルであると考えられてきました。
しかし研究が進むにつれ、とんでもないことがわかってきました。
アルミニウムは鉄と化学的性質が似ていて、鉄を必要とする細胞、たとえば赤血球など、に鉄を運ぶ役目をするタンパク質などと結合してしまいます。
結果として鉄欠乏性貧血を引き起こしやすく、排泄も簡単ではないと言われています。
また、件のアルツハイマー病ですが、その進行過程の中でタウの沈着というステップがあります。
タウというのは普段は神経細胞を構成する微小管というタンパク質を補強する働きがあります。
しかし、このタウにリン酸基というものがたくさんくっくと、微小管から離れていきます。
脆弱な微小管は崩壊を始め、リン酸化されたタウは集まって神経細胞の情報伝達を妨げるようになります。
このリン酸基にアルミニウムが強固に結合するのです。
結合されたリン酸基は分解酵素の働きを受け付けず、神経組織の崩壊は加速されます。
また、いったん結合したアルミニウムは排泄がうまくいかなくなり、脳内にとどまってさらに異常を促進すると考えられています。
そうこうしているうちに脳のあちこちで神経崩壊が起こり、おなじみの脳の萎縮像がみられるようになります。
基本的にMgイオンやCaイオンなどと競合するので、これらが本来結合するタンパク質と結びついては立体構造に影響を与えたりしているものと思われます。
対抗策としてカルシウム、マグネシウム、ビタミンB複合体の摂取が考えられますが、ビタミンはともかく、ミネラルサプリメントはバランスが重要ですので、慎重に摂取すべきであると私は考えます。
2010.11.08(月)補足
アルミニウムと健康にあるように、アルツハイマー病の“原因”とは見なさない、というのが最近の研究結果だそうです。
アルミはアルツハイマーの原因か否か。
わたしの知識では判断することができません。
しかし現時点では完全に否定も肯定もできないので、判断保留といたします。