逆流性食道炎
逆流性食道炎について
いつも喉にモノが詰まっているような感じがする。
食べるとゲップが止まらない。
酸っぱい液がこみ上げてきて、お腹や胸が焼けるような感じがする、等々。
案外多い異常の一つと言えるのが、これらの症状を伴う「逆流性食道炎」です。
モノを口に入れ、咀嚼して飲み込むと、まず喉頭に反射的に蓋がなされ、気管支への侵入を防ぎます。
そこから食道にいたり、横隔膜の裂孔を通過して胃へ到達します。
胃の入り口は食道の出口と連なっていて、噴門部と呼ばれます。
ここには括約筋が存在し、頭でいちいち考えずとも適正なタイミングで緊張したり緩んだりしています。
様々な原因、自律神経系の最適化能力が損なわれているときや、長期にわたる無理な飲食習慣によって括約筋に問題が出ているとき、あるいは横隔膜の緊張が適切ではないなどの理由によって、括約筋が十分に機能できないと、胃酸とともに内容物が食道まで逆流してくることがあります。
胃酸は塩酸ベースの強烈な酸性物質で、PH1.5というとんでもないモノです。
胃の内面は強力な粘膜に保護されていますが、食道から上はそんな便利なモノはありません。
ですからこれが慢性化するとたちどころに食道粘膜がただれてきます。
また、裂孔ヘルニアによって胃の内面がめくれるように上に押し出されると、やはり慢性的な食道糜爛が起こるようになります。
いずれにしても可能な限り深い部分の原因を除去する必要があります。