第二頚椎
第一頚椎とともに全身状態が反映される部分です。
別名軸椎といって、歯突起というごつい突起を第一頚椎に噛ませて、これを軸に首の回旋の半分を受け持っています。
未経験のヒトが触ってもわかる大きな棘突起があり、構造的にはかなり頑丈な頚椎となっています。
諸説がありますが、硬膜という脳神経を包む膜が付着している数少ない椎骨で、ヒトによっては最重要視する部分です。
ここには横隔膜を動かす神経の一部があり、損傷すると非常にまずいことになります。
余談ですが、頚を廻して「ゴキッ」とさせたりするのが癖になっているヒトを見かけます。
これは周囲の軟部組織、特に硬くなった靱帯がその中にためている炭酸ガス気泡がまとめてはじけるときの音です。
靱帯が硬くなるのは基本的に関節の緩みを補正するためなので、それを原因修正無しに伸ばすのは好ましい行為ではありません。
必要があって硬くしているのにいきなりそれは外すことによる不安定さの増大。
そしてそのときキャビテーションエロージョンによって生じる関節面の損傷が、より強い靱帯の緊張を誘います。
指を鳴らすと関節が太くなる。
これは迷信でも何でもなく、関節面の圧力低下と緩みを補正するために起きる変形現象です。
システムの中枢近くでそれが起きるときのリスクは指関節の比ではありません。
習慣になっている方はすぐにやめてくださいね。