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活性酸素・非病因論について

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活性酸素・非病因論について

活性酸素が組織を酸化し、傷つける。
その理論や説明を聞いても、それほど無理のあるものとは思わなかったのですが、今日読んだ日経サイエンス12月号の中に興味深い記事が載っておりました。

一部抜粋してみます。
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ここが病気の発生現場
細胞内の出来事をリアルタイムで捉える画像技術

細胞のエネルギー発生装置であるミトコンドリアは、がんや心臓病、パーキンソン病やアルツハイマー病といった神経変性疾患など、解明の進んでいない多くの慢性疾患を促進する悪役を演じてもいる。
汚染飲料やたばこの煙などの環境要因によってミトコンドリアの働きが乱れ、その性で活性酸素という高エネルギー分子の細胞内濃度が急増すると、これらの病気が進行し始める。
------中略-------
損傷したミトコンドリア活性酸素分子を放出し、それがDNAタンパク質を傷つけ、病気のリスクを高めるのだと考えられてきた。
だが、ミトコンドリアを傷つける環境化学物質の中には、それ自体が活性酸素を作り出すものがあるので、“原因か結果かの疑問”が生じると、新技術に関する論文をEHPに共著した米国立衛生環境影響研究所の毒物学者は説明する。
これらの活性酸素分子は損傷の副産物なのか、それとも活性分子がミトコンドリアを傷つけるのか?
------中略-------
研究チームは3種類の蛍光分子を人の皮膚細胞のミトコンドリアに入れた。
蛍光分子のうち1種類は過酸化水素(代表的な活性酸素分子)が存在すると発光し、他の2種類はミトコンドリアの損傷を知らせるセンサーとして働く。
この細胞をミトコンドリアを傷つける毒物物質にさらしたところ、まず損傷センサーが発光し、その少し後に過酸化水素マーカーが光った。
活性酸素分子が損傷の原因ではなく、損傷のサインであることを示している。
さらなる検証が必要だが、今回の研究を発展させれば多くの慢性疾患がどのように発生するのかわかってくるはずだ。
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*一部中略の上、文章、文末などを変えてあるところがあります。
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原因だと思っていたことが単なる結果だった、というのはよくあることだと思っています。
ただ、活性酸素という、非常にありふれて体中のどこでも作られている物質、しかも免疫などで重要な役割を果たす分子に対する見解が今までと180度違うといきなり言われても少々戸惑います。

現時点ではどうやら実験結果と呼べるのはここであげたものだけらしいのですが、より研究が進むことを強く願うものであります。

 

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