越田治良院へようこそ あなたのココロとカラダをリセット

気持ちをはき出す

FrontPage
戻る

気持ちをはき出す

人間何によらず「体外に出す」と言うことが必要なようです。
汗、大小の排泄、声、等々。

その中で長期にわたりため込みやすく、かつ生理状態にじわじわと食い込んでくるものがストレスというやつです。
正確にはストレッサーなるものをためた結果がストレス状態となるわけですが、ここでは一般的な意味でのストレスという言葉を使うことにします。

このことに対して最も手っ取り早くかつ効果的な安定回復方は「気持ちをはき出す」という行為です。
言いたいことを我慢していたわけですから、それをだーっと口ににしてしまうと言うのは理にかなった解決法と言えます。

しかしここで一つ大切なことがあります。
心身の乖離でも書きましたが、「なぜそれを言いたかったのか」と言うことがわからなければ、早晩同じストレス状態に陥り、それどころかどんどん悪化してゆく可能性があると言うことです。

気持ちをはき出すというのは、そもそもが「楽になりたい」という生き物特有の反応から来る欲求です。
抑圧している気持ちをはき出さないとスッキリしない、だからはき出す、と言うやつです。

しかし吐き出しスッキリした瞬間「何でこんなこと思っていたんだっけ?」となるのが人の常。
そうなるとその背景、つまり衝動の元の元である抑えつけている感情のことなんかは、遙か遠くの問題になってしまいます。
かくしてまた同じ衝動が引き起こす同じいらいらが発生・・・・を繰り返すことになります。

もう一つ問題があります。
人間は脳という特殊な臓器を発達させすぎたために、同じところにとどまっていることをよしとしない性質が備わっています。
昨日より今日、今日よりも明日という具合に色々前進したがるということです。
この一番の推進力になるのがストレスで、適度にため込むことであれこれ考えることができるようになります。
つまりストレスフリーの状態が長く続くと、なかなか自己を律するのが難しくなってしまいます。
これは長期的に見ると非常にまずい事態を招きかねないことなのです。

人によってその容量に違いはありますが、壊れるまでがんばらず、しかしいらいらの元を探るという問題意識を常に残しておくと案外うまくいくケースが多いと私は感じています。

powered by Quick Homepage Maker 5.3
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL.

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional