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残尿感

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残尿感

この季節、この症状を訴える人が増えてきます。
医師の診断が下っている疾患は別として、私のところで最も多いのは理由のはっきりしない残尿感でしょう。
慢性とも言える膀胱炎のような、しかし排菌反応などは無いという、ややこまった状態を抱えている人がほとんどです。

この膀胱と言う臓器は複数の神経支配を受けています。

まず下腹神経叢。
これは腰椎周辺にある交感神経節の支配を受ける神経で、膀胱を緊張させる働きと言えばかなり近いです。

次に骨盤神経叢。
これは仙骨という部分からでる神経で、主に膀胱の知覚はこの神経が担っています。
排尿もこの神経が働かないとスムースにいきません。
トイレで隣に人がいるとうまく排尿できないのは、この神経叢が交感神経節(緊張するときに働きます)に大きく影響されているからです。

最後に陰部神経叢。
これも尿道の一部を緊張させておく筋をコントロールしています。

膀胱炎と言われて、排菌反応もないのになかなか残尿感がとれない人がいます。
たいていの場合、骨盤神経叢の一部、第二仙骨神経周辺に浮腫あるいは牽引が認められることが多いようです。
これにより膀胱に関する知覚があやふやになって、いつも違和感=残尿感を感じるみたいです。

以前は仙骨のアジャストメント行っていましたが、あの小さく薄い骨への矯正は力加減が難しく、現在は直接コンタクトすることは避けるようにしています。
しかしよく調べてみると問題の中心(メジャー)は頭蓋骨、特に後頭部のディスト―ションと一致しているケースが多く、復元力を利用した治良によく反応することがわかってきました。

また、膀胱炎だから水分をたくさん摂らなくてはならないと思い込み、しかも冷水を多飲することにより下腹部周辺の冷えを克服できないで症状を呈しているケースもあります。

珍しいところでは子宮の問題が膀胱を圧迫しているものがありました。
筋腫が大きくなって膀胱を上から押さえつけるようになっていたとか。
すぐにドクターに診てもらって良かったと思っています。

また、頚椎の問題が中枢神経系の反応を抑制していたと思われるケースもありました。

いずれにしても膀胱の周辺は機械的に負荷をかける要因がそろっており、見極めが大切な部分と言えます。

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