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機械は意識を持つか:追記

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機械は意識を持つか:追記

“感じる脳”のメカニズムを解明-皮膚感覚を司る神経回路の発見-

前稿機械は意識を持つかにおいて、脳は複雑なフィードバックループを形成し、外部からの刺激が無くなると運動認識がおぼつかなくなる、と書きました。
本日理化学研究所はその一部を裏付けるようなペーパーをUpしています。

おおざっぱですが要約してみます。


知覚認識という神経学的な反応が、従来は外因性ボトムアップ(触覚のある部位から入力された刺激)と、内因性トップダウン(こちらは注意や意志的な集中をもたらす脳の反応)の連合反応が担うとされてきました。
しかしこれだと「注意あるいは集中しなければ知覚されない」と言った、整合性の無い説明に行き着きます。

従来モデルでは

・末梢から知覚野の外因性ボトムアップ
・その後の運動野への外因性ボトムアップ

が知覚の入力経路であると考えられていました。
今回理研が新たに発見したのは

・その後さらに知覚野への外因性トップダウンというフィードバックループが存在すること

でした。

これにより意識による介入がなくても「知覚」出来ることを示したわけです。

さらに神経科学の重要課題でもある「知覚などの主観的な体験」を神経活動で説明できる可能性が示されました。


知覚がもたらす「実感・体験」を元に蓄積される「記憶」。
知覚・意識外で処理されるすさまじい量のデータ。

私たちの脳内環境の向上、安定や、生存確率を高めるために蓄積された記憶、データは常にフル活用されているものと考えられます。
その際に生じるのが意識であると考えられますが、知覚認識のメカニズムの一端がわかり、機械が意識を持つひも少し近づいたのかも知れません。

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