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感謝という事

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感謝ということ 2011.0707

”改めて考えるべき事”で書いたことと少し重複していますが、治癒という現象を起こさせる必須ファクターとして、人の心やその背景で起きている現象へのコンタクトがある。
少なくとも私は自分の治良に関して現在そのように考えています。

そのためには治良する側の心理的状況が問われるとも書きました。
有り体に言えば「安定した心であること」が必要とされるわけです。

その中で“感謝する”という言葉で表現される心理状態は、比較的よく用いられるように、理想的なあり方の一つであると考えられているようです。

確かにあれこれ実験し、実感してみると「間違ってはいないな」と言えます。
問題なのは私を含めた多くの人間は、確実にこの気持ちを理解し、そして持続することが困難であると言うことです。
言葉であれこれ言うのは簡単ですし、またそのような気持ちを短時間であれば感じることも可能です。
しかし言葉だけの理解だけでは十分に安定的な状態を長い期間維持するのはとても大変なことです。

また、心底そう感じられる状況でなければ、つまり無理矢理感謝している状態では、どこかに無理が生じかえってややこしいことになりかねません。

もちろんいろいろなアプローチを持って自分の周囲環境を整えたりするなど、それに近づき維持する工夫はしている人も多いでしょう。
それはそれでもちろん正しい方法だと思います。

しかしもっと簡単に、そして長期にわたりこのような心理状態を維持できる方法というのはないのでしょうか。
ひらたくいうと「もっと楽に治良用の心理状態=感謝を維持できないか」です。
この際、人間が決めた善悪や正誤は関係なくして、安定した心理を得るために必要な要素としての感謝、と言うことで考えて見ます。

一番確実なのは「楽しいことだけで自分や周りを埋める」です、やはり。
まあしかしそれがいかに困難かは、生きているうちにいやでもわかることです。
そもそも“楽しい”という基準がその時々で変わってしまうあるいは長続きしないのですから、これを常に満たしておくというのはきわめて“楽ではない”のです。
追いかけることはできます。
しかし、その課程にあるいろいろな壁を含めて楽しみ続けることができる人間は、なかなかいないというのが現実だと思われます。

自分を捨てる、というのも有効かもしれません。
この場合は余計な判断を捨てるというのがそれに当たります。
余計な判断、つまり常識や対面を考慮した考えを優先させるということですが、これが過ぎると自分の気持ち=体の要求との間に齟齬が生じやすくなります。
そもそも感謝とは(おそらくですが)自分が大事にされているあるいは尊重されていると実感できたときに生じる気持ちですから、体の要求=心底望んでいる事柄の充足なしには得られるものではなさそうです。
尤もその「心底望む事柄」というやつがくせ者で、単に表面的に不満とリンクした欲求と見間違うこともしばしばです。
と言うわけで「自分を捨てる」というのもそう長続きしそうにもありません。
却下。

では最初にかえって「楽しい」で埋めるために工夫をする、というのはどうでしょうか。
つまり「楽しみ続ける」ための工夫、ということです。
表面的な衝動に突き動かされてのそれは、ほとんど不可能に近いレベルで困難であるとは思います。
では心底望む事柄あるいは自分がその時点でなすべき事を知ることができてもだめでしょうか?
これは案外いけそうです。
体の要求=無意識の方向性ですから、これを絞り込んだところにあるのが「心底望む事柄」であると言えそうです。

これは人によって違うのはもちろん、世間一般で規定されている「なすべき事、なしてはいけない事」とは別です。
しつこいようですが、浅薄な欲求が導き出す衝動とも全く別です。
現実と向き合いつつ、よく考慮された考えから起こす行動は、その大半が人に喜ばれ受け入れられます。
逆に言うと、自分も相手も喜ぶ事が「なすべき事」と考えても差し支えないかもしれません。
当然そこに至るために自分のしょうもない見栄や体面を「自然と」捨てられるような工夫は必須です。

実はこれもとても困難ではありますが、現代日本においては無茶をしなければ、そして時間をかければ達成可能であると思われます。
そしてその達成までのプロセスも楽しめそうです。

少なくとも私のように何かに自分を任せる事ができない人間にとっては、ほとんど唯一の道かもしれません。

“感謝”がなくても治良がうまくいくならそれもまた良いのですが、これに変わる心情が今のところ見当たりません。
というわけで当面はこれを目標にがんばってみます。

「楽するためには苦労をいとわず」
怠け者なのか努力好きなのかはっきりしませんね(笑)。

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