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体重支持について

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体重支持について

カラダの重みってどこが支えているのでしょうか?
股関節
それとも膝?
足首?
骨盤?
どれも正解ですが、どれも完全というわけでもありません。

この問題には様々な解釈が成立します。
ただ臨床上、負荷がかかるといきなり重心が狂うポイントがあります。

股関節がはまっている骨を寛骨といい、腸骨、恥骨、坐骨が癒合してできた骨です。
これは左右一対で成り立ち、前を恥骨結合、後ろに仙骨を挟んむ仙腸関節、そして第5腰椎をあわせて骨盤と呼びます。

仙腸関節や仙骨は解剖学的には癒合しているので、膝や肘などのような可動性はありません。
ただし「可動性があると考えた方がつじつまが合うことが多い」というのもまた事実です。

これは手前勝手な考え方なのですが、人というのはどうやら建物のように考えるうまく説明できないものらしいのです。

言い換えると「基本不安定」であると捉えないと、その動きや機能の説明に整合性を持たせるのがつらくなると言うわけです。

体重支持や重心の移動の説明がその最たるもので、不動関節とされていた部分の可動性や、骨そのものの柔軟性や耐衝撃性を考慮した方が、より現実をすっきりと説明できると私は考えます。

話は少しずれましたが、脊柱が骨盤に至るエリアのベクトルや股関節の動き、そして重心移動が起きるときの全体像を考えるとき、体重支持面が仙腸関節にあることはほぼ間違いがないと思われます。

その関節面ですが、便宜上4面あると考えられており、たいていは左下の面に障害が起きやすいようです。

理由ははっきりしませんが、経験的にそうであるというのがわかっています。

この関節面の問題は、圧着力が低下して離開を起こすパターンが多く、時としてかみ合い過剰になることもあります。

これらの障害が起きると重心が定まらなくなり、全身のバランスに強い不整合が起こります。
症状は何でもありで、きわめて長期にわたり不快感を感じる原因になり得ます。

とくにTMJ(顎関節)に対しての相互影響が強く、顎関節の修正を行わないと体重支持能力が回復しないこともしばしばです。

また、裂孔ヘルニアという、横隔膜周辺の問題とも関連しているケースも多く、双方必ずチェックを必要とします。

右体重支持異常、特に関節面が過剰にかみ合った状態ではなぜか頭部への血流が阻害される傾向にあります。
もちろん医学的な理由は不明ですが、これも経験上その傾向が強いと私は考えます。

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