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仙骨

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仙骨

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この骨は骨盤を形成する骨でもあり、治良においては最重要な観測ポイントの一つとなります。
仙骨神経叢を内蔵しており、第2~4番には副交感神経性の繊維が交じります。
主に下肢の運動と知覚、膀胱や直腸、子宮とその付属器、睾丸や性器などの反応に関わるとされています。

解剖学的には仙骨は一枚の癒合した骨であり、その形態は就学年齢付近で完成すると言われております。
また左右の腸骨との間にある仙腸関節は、これまた不動関節とされており、可動性に関しては解剖学はその存在を認めていません。

とここまではネットで調べると簡単に出てきますが、この骨には少し”秘密”があります。
ここからさきは事実を証明できない”解釈”なのですが、興味の有る方はお読みになってみてください。

まず尾骨が頭蓋硬膜>脊髄硬膜を経由してこれらを機械的に係留していることは先に書きました。
一説には硬膜が仙骨2番にも係留しているという話もありますが、真相はいまのところはっきりしておりません。
この尾骨のポジション、可動性に大きく関わるのが仙骨です。
解剖学的にも近接(というか一連なり)しているので当たり前といえば当たり前ですが、仙骨の問題を解決しないと尾骨も安定しないことは事実であります。

それ以上に重要なのが、この骨の(よくわからない)機能的側面です。
カイロプラクティック、オステオパシー両テクニックを教わっているときにこの骨における「特異性」を嫌というほど聞かされました。
曰く不用意に矯正するなかれ!曰くここが最終矯正ポイントである!などなど。

勿論そんなことはない、というお話もお聞きしましたが、それらを総合するにどうやらここを徒や疎かにしては先々面倒な事を抱え込むことになる、というのがわたしの結論でした。

たしかにここが不思議な反応見せる部位であることは臨床に立っていると嫌でも実感できます。
逆にここが異常な状態に置かれていると考えられるとき、健康といえる人を一人も見たことがありません。

この骨を観察するとき、そのうねるような動きの他に特殊な感触があることに気が付きます。
それは他の部位には感じることのできない熱であり、奇妙な脈動感でもあります。
実際はとても小さくて薄い骨なのに、触った時の感触は非常に力強いものでもあります。
単にわたしがそう感じるだけなのでしょうが、この骨の状態が全身状態とリンクしていると感じるセラピストは少なくないと考えています。

特にこの骨が前方に変位、少なくとも”私”がそう感じるとき、その人のコンディションは決して上向きになることはありません。
これは経験上断言が可能です。

原因はいろいろありますが、内部の反応を反映した結果という場合もありますが、わたしにとっても意外な結果として外傷や姿勢の問題が少なからず存在しています。

尻餅、浅く腰掛けた座り方、女性の横すわり、足を組んだ姿勢、高いところからの着地や片足で飛び跳ねるなど、それこそ数多くのリスクが存在しています。

勿論復元力というのがありますから、多少のことでは大事にはなりませんが、これが常時行われる、あるいは癖になっている人はいつの間にか訳のわからない不調感に苛まれることも珍しくありません。
治良に素早く反応するポイントでもありますが、他の問題を反映しているときは少々手間がかかることもあります。

小さな子供などは抱き上げた時にこの骨がダメージを受けることもあり、未就学年齢児童の受診時は必ずチェックをします。

反面この骨が動きを取り戻したときは劇的とも言えるような変化を見せることもあり、なかなか「エキサイティング」な部分と言えます。

簡単なチェック方法として、仰向けになって下腹部に両手を重ねて乗せて見る方法があります。
手の力を完全に抜いてそのまま1分ほど待ってみます。
そのときに手が柔らかくうねり始めるようなら「ひとまず」OK!
逆に5分しても動きが感じられないようなら仙骨を始めとしたコンディションのチェックをお勧めいたします。

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