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エストロゲン

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エストロゲン

最近はもう質問されているのか試されているのかわからないくらいに専門的なことをきかれます。
もちろん少しは勉強したのですが、当たり前のように詳しくない分野の方が多いわけで、こうやって書くためにも勉強し直しをせざるを得ないことも多くなりました。
なまった頭にはちょうどよいリハビリかな、と感謝しております。

さてこのエストロゲン、日本語では「卵胞ホルモン」と呼ばれます。
いわゆる女性らしさを発現、維持する効果があるといわれています。

男性も睾丸で作られるテストステロンからエストロゲンが作られます。
その量は閉経後の女性と同じくらいだと考えられており、男性ホルモンの呼び水にもなっているようです。

卵胞の成熟に伴って排卵をコントロールしますが、以下のような働きもします。

・血管を拡張したり、血液凝固を促進する。
・血中コレステロールの比率に関与。
・皮下脂肪の増加。
・骨新生を促進し、破骨ホルモンと拮抗する。
・皮膚表面のコラーゲン合成に関与して、張りとつやを与えるのに一役買っている。

これらは妊娠、出産、および育児という大仕事を行う上でかなり必要になります。
出産時にかなり息んでも(比較的)血管問題が少ないのもこのホルモンの働きが大きいといわれています。
また骨新生の働きをするので、閉経後女性は男性よりも骨が硬くもろくなりやすいと考えられています。

これだけの働きを受け持ってくれているので、閉経後は色々変化が出やすくなるのもまた女性特有の問題といえるでしょう。
いわゆる更年期障害と呼ばれる問題ですが、これを防ぐ方法はないのでしょうか。

イソフラボンと呼ばれる物質があります。
エストロゲンに似た分子構造を持ち、エストロゲン受容体に結合して活性作用を発現します。
閉経に伴い出現する症状の緩和に一役買うと期待されています。
また抗酸化作用も強く、様々な酸化障害と思われる問題にたいしても有効性が期待できるかもしれません。
しかしヨウ素取り込みを阻害するので、甲状腺に問題がある場合は医師に相談してから飲むべきです。
サプリメントだからといって過剰摂取は禁物です。

骨の耐衝撃性を取り戻すのに必要なものはエストロゲンだけではありません。
きちんと荷重をかけて使うこと。
ひらたくいうと適度な運動を怠らないことです。
過剰な運動は逆効果ですが、毎日のように散歩をすることは非常に有効であると思われます。

かようにエストロゲンが減少してもそこにまつわる問題がすべて悪化するわけではなく、十分に健康を保てるケースが多いのです。

年齢なりの健康。
とても大切なことですよね。

是非お試しください。

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