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アルカリ性食品について

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アルカリ性食品について

少し古い流行のお話ですが、以前「アルカリ性食品が体に良い」という説が盛んに言われていた時期がありました。

血液は元々弱アルカリ(PH7.4前後)に保たれていますが、此は腎臓や肝臓が正常に働いて実現できるものです。
確かに食べ物によって若干の上下はあるものの、此が1前後も上下するようなことがあれば大事です。
まだホメオスタシスのことがよくわからない昔、血液が酸性に傾く、つまりPHが減ることが病気の原因だ、と考えられていたことがありました。

ちなみにPHはピーエイチとよみ、水素イオン濃度を逆数の常用対数で示したものです。
水素イオンが多いほど、つまり酸性度が高いものは数字が小さくなり、中性を7,其れより水素イオンが少ないものが14までの数字で表されます。

食品の場合、食べ物そのものの性質と言うよりは、其れを燃やして残った灰がアルカリか酸かで判定します。

この方法で分類すると、アルカリ性食品はその燃えかすに硫黄やリンなどが少ないもの。
逆に卵などの硫黄、リン(つまりタンパク質豊富なもの)が多い食品は酸性食品と言うことになります。

生化学的にも、マクロビオティック的にもこの仕分けはあまり一貫性がみられません。
臨床的にも(すべてを調べていませんが)どうかなあ、という感じです。
なぜなら分類された食品、特にアルカリ性食品ばかりだと肝臓や腎臓に負担がかかりすぎ、肝心のPH維持が逆に困難になるからです。
本末転倒、というべきなのかどうか迷いますが、システム全体にとってリスクが増すことだけは間違いありません。

科学リテラシーの項でも書きましたが、PHの意味を正しく把握すれば、これらを使ったあおり文句満載の宣伝も「あ、そう」ですみますが、リテラシーがないばかりに無駄金を使うだけならまだしも、健康を害する可能性すらあります。

無駄を楽しむというのは人間にあたえられた特権であると「寄生獣」のミギーも申しております。
確かに無駄なものほど楽しいのですが、たいていの社会生活を営む人間は、其ればかりだと色々困ったことになります。

自分に今何が必要なのか。
其れがわかった上で無駄を楽しみたいですよね。

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